働き方改革の一環として、あるいは新型コロナウイルスによるテレワークの推進にともなって、場所にとらわれない働き方が広がりを見せています。その流れで、コワーキングスペースを利用する人も増えていますが、料金システムを見ると『ドロップイン』というなじみのない言葉が......。ドロップインとは?この記事で、ドロップインの意味、メリットやデメリットについて解説します。
コワーキングスペースの「ドロップイン」とは?
ドロップインを英語で書くと「drop in」。「ふらりと立ち寄る」「ちょっと立ち寄る」という意味の言葉です。そこから派生して、コワーキングスペースの「ドロップイン」は、「一時利用」という意味合いで使われています。
実は、コワーキングスペースには、さまざまな利用形態があります。「月額契約」「固定契約」など、決められた料金を支払って定例で場所を借りることもできれば、ドロップインのように、一時的に場所を貸してもらうこともできるのです。つまり、自分の仕事の仕方に合わせた利用できるということ。
料金設定や貸し出しの方法も、それぞれのコワーキングスペースが工夫をこらしています。「一時利用」の考え方もコワーキングスペースによって異なり、1日単位とするところもあれば時間単位とするところもあります。
参考までに「コワーキングスペース」の「コワーキング」を英語で表記すると、「CO-WORKING」。WORKINGは「働くこと」で、COには「共同」という意味があります。つまり、コワーキングスペースは、共同で仕事をするスペースということになります。
ドロップイン利用の基本的な流れ
ドロップインを利用するときの基本的な流れは以下の通りです。
-
利用できる施設をスマホやPCで検索し、料金や時間を確認する
-
当日は受付でドロップインを申し込み、登録する
-
利用時間に応じた料金を払う
-
施設の説明を受け、入室する
-
作業する
-
時間を超過した場合は清算し、退店する
受付では、身分証明書を確認されることが一般的です。また、作業で使うPCや充電ケーブル、マウス、筆記具なども必要です。忘れずに持って行きましょう。
ドロップインの料金体系と相場は?
ドロップインの料金は、一日単位のところと時間単位のところがあります。コワーキングスペースによって料金は異なりますが、大まかな相場は以下の通りです。
-
時間単位:300~500円
-
日単位:1,000~3,000円
初回は無料や割安料金で利用できるところもあるので、確認してみましょう。なお、
地域によっても相場は異なり、東京や大阪などの都市部は高く、地方は安くなる傾向にあります。
ドロップインを利用するメリット
ドロップインの利用には、主に以下のようなメリットがあります。
-
使いたいときにすぐ使える
-
仕事で必要なものが最低限そろっている
-
出先で仕事がしたいときに使える
テレワークするのに自宅が使えないとき、休日に集中して作業したいとき、出先で確認したいことがあるときなど、ドロップインを利用すれば問題なくできます。コワーキングスペースにはインターネット環境やコピー機など、最低限仕事に必要な設備が整っている点もメリットです。
契約不要で使いたい時だけ利用できる手軽さ
ドロップイン利用は、多くのコワーキングスペースで予約を必要としていません。そのため、出先で空き時間ができて少し仕事がしたいときなど、使いたいときにすぐ使える柔軟さがあります。
この手軽さ・便利さは、ドロップイン利用の大きなメリットです。
様々な場所を試して自分に合う環境を見つけやすい
ドロップインは一時利用で金額も高くないことから、複数の施設を利用して比較検討しやすい点もメリットです。
コワーキングスペースによって静かな環境を重視するところもあれば利用者同士の交流を推奨するところもあり、方針が異なります。ドロップインで複数の施設を利用すれば、自分に合うところが見つかるでしょう。
いきなり月額契約するのは抵抗がある人も、まずはドロップインで利用して、自分に合うかどうか判断できます。
ドロップインを利用するデメリット・注意点
ドロップインを利用するデメリットとして、利用の仕方によっては料金が割高になってしまう点が挙げられます。ドロップインの料金設定は、月額等の固定契約に比べると割高に設定されていることがほとんど。月に1~2回程度の利用であれば安上がりになりますが、月に何度も使ってしまった場合、トータルしてみたら割高になってしまったということもなきにしもあらず。
また、空いた席がないときは利用できない点もデメリットといえます。
固定の契約であれば必ず場所が確保されていて使うことができますが、ドロップインの場合は先着順です。空きがない場合は、新たな場所を探さなければなりません。また、どうにか席は確保できたものの混雑しているときには、仕事に集中できない可能性もあります。
多くの施設で、ドロップイン利用者と月額会員とでは利用できる設備やサービスが異なる点にも注意が必要です。月額会員は固定席があるほか、法人登記やイベント参加、早朝や夜間でも使えるなど、多くのサービスが利用できます。一方で、ドロップインの場合は利用可能なサービスがフリードリンクやコピー機のみなど限られるケースも少なくありません。
利用頻度が高いと月額会員より割高になる可能性
ドロップインの利用頻度が高い場合、月額会員のほうがお得になるケースがあります。
たとえば、ドロップインが1,300円/日、月額会員が12,000円/月の施設があるとしましょう。その場合、月に10日以上通うのであれば、月額会員のほうが安くなります。
週2~3日通う人なら、月額会員のほうが安くないか、一度検討したほうがよいでしょう。
利用できる時間や設備に制限がある場合も
利用できる設備に制限がある施設が多い点にも注意しましょう。個室や会議室、ロッカーは会員のみ利用できるケースも少なくありません。会員はコピー代無料で、ドロップイン利用では有料といったケースもあります。
また、ドロップインは受付が必要なため、早朝からの利用はできず、スタッフが滞在している時間帯に限定されるケースも多いです。
ドロップイン利用が向いている人・おすすめの利用シーン
メリットとデメリットをふまえると、次のような人にドロップイン利用は向いているといえます。
まず、基本的にオフィスや自宅を仕事場としている人です。
仕事をする環境が整っていれば、コワーキングスペースを利用する必然性は、あまりありません。気分を変えて作業がしたい、自宅に工事が入るので静かな場所で仕事がしたいなど、必要なときにドロップインを利用するのがおすすめです。
出張が多い人も、ドロップインが向いているといえます。
出張先がいつも同じで、しかも滞在日数が長いという場合は、固定契約のほうが得になることもあるかもしれませんが、そうでない場合は、ドロップインにするのが賢明です。何か所か候補を見つけておき、必要に応じて利用してみてはいかがでしょうか。
また、仕事量が不安定で外出が不定期になりがちなフリーランスも、ドロップイン利用が向いています。忙しく集中して作業をしたいとき、どこかで打ち合わせをする必要があるときなど必要に応じて利用でき、使った分だけ払うので無駄も抑えられます。利用者と交流することで、人脈づくりのきっかけになる点も魅力です。
ドロップインは、本業後に働く副業ワーカーにも向いています。平日の終業後や週末だけなど空いた時間に合わせた使い方ができ、コストを抑えることが可能です。
自宅やカフェ以外の作業場所を確保したいフリーランス・個人事業主
フリーランスや個人事業主がドロップイン利用に適しているのは、以下のようなメリットがあるからです。
-
必要なときだけ使える
-
集中して作業できる環境が整っている
-
人脈を広げられる
「自宅ではなく集中できる場所で仕事がしたい」「クライアントと打ち合わせる場所がいる」といった場合に、必要なときだけ使うドロップインが便利です。ほかの利用者と交流することで、新たな仕事が得られたり事業アイデアが生まれたりすることもあるでしょう。
副業や資格勉強など、集中できる環境が欲しい会社員や学生
本業とは別に副業をしている場合、自宅では疲れてなかなか取り組めない可能性があります。ドロップインを利用すれば、環境を大きく変えられるため気持ちにメリハリがつき、副業に集中することが可能です。
また、資格取得を目指して勉強中の大学生や社会人にとっても、集中できる環境が手に入り、便利です。
メリットも多いコワーキングスペースのドロップインですが、もしも利用を考えるのであれば、ぜひ快活CLUBも選択肢に加えてください。仕事に集中できる鍵付きの個室もご用意していますし、ドロップインと同じように、一時的にお得にご利用いただける料金システムもご用意しています。ぜひ、ご検討ください。
