在宅勤務は『さぼり』がちになる? さぼりを防ぐためにできること

新型コロナウイルスの影響で、導入企業が急増した「在宅勤務」。通勤負担の軽減や生産性の向上など多くのメリットがある在宅勤務ですが、自宅というプライベートな空間には仕事以外の誘惑も多いため、自己管理の難しさを痛感している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、在宅勤務で仕事をしている方が、「さぼり」を防ぐための方法を詳しく解説していきます。

在宅勤務中にさぼりがちになってしまう理由

在宅勤務というのは、一見すると自由で魅力的な働き方のようにも思われがちですが、実は高い自己管理能力が求められる難易度の高い働き方でもあります。

オフィスで仕事をしている時には、上司や同僚が近くにいることで、適度に緊張感を持って仕事をすることができていたものの、在宅勤務の場合には周囲の目がない分、ついついさぼりたいという気持ちが出てしまいやすいのです。

在宅勤務中の息抜き方法

在宅勤務中のさぼりはご法度ですが、在宅勤務中仕事に対するモチベーションや集中力を維持するためには、適度な息抜きも大切です。ここでは、気分をリフレッシュするのに効果的なおすすめの方法をご紹介します。

家の周辺を散歩する

一日中家にこもって仕事をしていると、息がつまって仕事の生産性も低下してしまいます。在宅勤務中に集中力が途切れるのを感じた時には、無理をして仕事を続けるのではなく、思い切って気分をリフレッシュさせることも大切でしょう。

例えば、休憩時間を設けて家の周りを軽く散歩してみるだけでも、気分転換になるはずです。適度な散歩は、座りっぱなしで滞りがちな血流を改善し、日の光を浴びることによって自律神経のバランスを整える効果も期待できます。家の周辺を散歩することを日課にすることで、在宅勤務中の運動不足も防ぐことができて一石二鳥です。

昼寝する

在宅勤務中に昼寝をするというと、なんとなく罪悪感を覚える方も多いと思いますが、適度な昼寝は仕事のパフォーマンス向上にも効果があることが科学的にも実証されています。ポイントは「昼寝をする時間は20分前後の短時間にとどめる」ということ。いわゆるパワーナップ(積極的仮眠)と呼ばれるもので、昼間に短時間の昼寝をすることで、脳内の情報が整理されて頭をスッキリさせることができ、その後の仕事に集中しやすくなるというメリットがあるのです。

雑談のためのテレビ会議を開く

在宅勤務は一人で仕事をする時間が多いため、どうしても社内のコミュニケーションが少なくなってしまいがちです。仕事に対するモチベーションが下がったり、さぼりたいという気持ちが湧き上がったりした時には、同じ環境で仕事をしている同僚と、時間を決めて雑談のためのテレビ会議を開いてみても良いでしょう。近況を報告し合ったり、愚痴をこぼしてみたりすることで気分転換になるはずです。

『Zoom革命』田原真人氏によるWeb会議時代の新しいルールとは?

在宅勤務中にさぼりを防ぐ方法

上司や同僚のいない在宅勤務では、ついつい自分自身に甘くなってしまうものです。では、実際に「さぼりたい」という気持ちを抑えるためにはどうしたら良いのでしょうか。おすすめの方法をいくつかご紹介していきます。

仕事専用部屋を確保する

在宅勤務というのは、会社のオフィスに出社をしなくても良いというメリットがある一方で、オンとオフの切り替えがしにくいというデメリットもあります。実際に在宅勤務を経験した方の中には、オフィスで仕事をしている時よりも効率が落ちたと感じる方も多いはずです。なにしろ自宅という空間には、ベッドやソファ、テレビなどさまざまな誘惑があるわけですから、その中で「仕事モード」を維持するのは決して簡単なことではありません。

そこでおすすめなのが、仕事専用のスペースを確保するということ。個室を用意するのが難しければ、リビングの一角でも構いません。そこにいる間は「仕事中である」と意識を切り替えられるようにすることが大切なのです。

仕事をする部屋の環境を変える

すでに仕事専用部屋が確保されている場合には、その環境を見直してみましょう。テレビや雑誌、漫画など、仕事中の誘惑となるようなものが近くにある場合は、できるだけ別の部屋に移動させるのが理想的です。また、日当たりの良い部屋は居心地が良いようにも思えますが、パソコンのモニターが見えにくかったり、明るすぎて仕事に集中しにくかったりというデメリットもあります。その場合には、カーテンやブラインドなどを活用して適切な明るさになるように調整することも必要でしょう。

タイマーをかけて集中する

在宅勤務で効率を上げるには、仕事にメリハリをつけることが大切です。おすすめなのは、タスクごとにタイマーを設定するという方法。「この仕事は○分以内に終わらせる」という意識を持って取り組むことで集中力を維持しやすくなり、オンとオフのめりはりもしっかりとつけることができます。

前日もしくは朝に今日やるべき仕事を全部決める

在宅勤務のモチベーションを維持するためには、目的意識をもって仕事に取り組むことが不可欠です。前日もしくは当日の朝に、その日やるべき仕事を細かくリストアップしていきましょう。タスクを設定してそれを片付けていくことによって、仕事の進捗具合を把握しやすくなるため、飽きずに仕事を進めていくことができるはずです。

上司も同僚もいない在宅勤務では、自己管理をしっかりと行うことが大切です。さぼりたいという気持ちが湧き出ることがないように、仕事をする環境を整えて集中力やモチベーションを維持できるようにしましょう。

自宅でテレワークをするときのポイントとは?