9ボール(ナインボール)の基本ルールを初心者でもわかりやすく解説!

ナインボールは、ポケットビリヤードのさまざまなゲームのなかでも安定した人気を誇るゲームです。9番ボールをポケットインしたら勝ちの明快なルールに運の要素もあり、初心者でも楽しめます。

とはいえ、おおまかなルールはわかるものの、細かな決まりやファウルの規定などはよく知らないという方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回はナインボールの基本ルールや対戦の流れ、ファウルの規定などについて解説します。正しいルールを覚え、みんなでナインボールを楽しんでください。

9ボール(ナインボール)の基本ルールを知ろう!

ナインボールは、ポケットビリヤードの代表的なゲームの一つです。「先に9番ボールをポケットに入れたら勝ち」というシンプルなルールで、スピーディーなゲーム展開が楽しめる点が人気の理由でしょう。

ここでは、ナインボールで使用するボールの種類やラックの組み方、プレイ中に注意したいポイントなどについて解説します。

ナインボールで使用するボール

ポケットビリヤードには的球が15個ありますが、ナインボールで使用するのは1~9番までの9個です。そのほかに手球を使います。それ以外の球は使いません。

ラック

ナインボールでラックを組む際は、的球を1個・2個・3個・2個・1個のひし形に並べます。そのうち、配置が決まっているのは1番ボールと9番ボールです。

1番はブレイクショットをする側から見た頂点の位置に、9番は3列目の3個のうちの真ん中にセットします。1番と9番以外の的球は、どこに置くのも自由です。

注意したいポイント

ナインボールでは、ショットする際は常にテーブルに残っているうちもっとも若い番号の的球に当てる必要がある点に注意しましょう。最小番号以外の的球に当てた場合はファウルとなり、プレイヤーを交代します。

また、これ以外にもさまざまなファウルがあります。あとで詳しく解説しますので、参考にしてください。

9ボール(ナインボール)のゲームの流れと勝敗

ナインボールのルールはシンプルで、9番ボールを先にポケットに入れたほうが勝ちというわかりやすい内容です。通常は、あらかじめ決めたゲーム数を先に取ったほうが最終的な勝者になるセットマッチ式で行います。

ここでは、セットマッチ式で対戦する際の全体的な流れや勝敗の決め方を解説します。

①はじめに対戦形式を決める

最初に「5ラック先取」「7ラック先取」などの対戦形式を決めます。たとえば、5ラック先取なら、先に9番ボールを5回入れたほうが勝ちです。なお、5ラック先取は「5先(ゴサキ)」、7ラック先取は「7先(ナナサキ)」などと略して言うこともよくあります。

何ラック先取にするかは、基本的にはプレイヤー同士で話し合って決めます。初心者であれば2~3ラック、中級者なら4~5ラック、上級者やプロであれば7~9ラックが目安となるでしょう。

プレイヤー同士で大きな実力差がある場合は、「相手は5・自分は3」などラック数でハンデをつけることもあります。

②先に所定ラック数に到達した方が勝者

対戦形式が決まったらバンキングショットで先攻・後攻を決めます。先攻がブレイクショットを行ってゲーム開始です。ブレイクショットで的球がどれかポケットに入り、ファウルもなければ、先攻がプレイを続けます。ファウルしたりどの的球も入らなかったりした場合は、後攻に交代します。

こうして交互にショットして、先に9番を入れたほうがそのゲームの勝者です。ゲームを繰り返し、最初に決めたラック数だけ先取したほうが最終的な勝者となります。

9ボール(ナインボール)を楽しく遊ぶポイント

ナインボールを楽しくプレイするためには、ルールを十分に把握しておくことが大切です。特に、どういった行為がファウルになるのかについてよく理解しておく必要があります。

ここでは、押さえておきたいナインボールの主なルールを解説します。

1.ノーヒットファウル

ノーヒットは、プレイヤーがショットした際に、手玉がテーブルにあるうち最小番号の的球に当たらなかった場合に取られるファウルです。ナインボールでは、常にその場にあるもっとも小さい番号の的球にヒットさせなければなりません。そのため、最小番号以外の手球に先に当たったり、どの手球にも当たらなかったりした場合は、ファウルとなります。

ノーヒットファウルをおかすと対戦相手が好きな位置からショットできるフリーボールの権利を得るため、十分な注意が必要です。

2.ノークッション

ノークッションとは、プレイヤーがショットした手玉がヒットした的球が、クッションに一度も接しなかった場合に取られるファウルです。ナインボールでは、手球をもっとも小さい番号の的球にヒットさせたあと、球をクッションに当てるかポケットに入れるかする必要があります。

ノークッションのルールがあるため、プレイヤーは攻めあぐねたときにとりあえず弱く撞いて番を相手に回すといったことができません。攻めと守りの両方に工夫が必要となり、ゲームに緊張感が生まれます。

3.スリーファウル

スリーファウルとは、同じプレイヤーが自分のターンで3回連続でファウルすると、その時点で負けとなり1ラックを失うルールです。「3回連続」が条件のため、たとえば2回続けてファウルを取られても、そのあとで適切にプレイできれば問題ありません。

なお、相手が2回連続ファウルした時点で、「ツーファウルです」と相手か審判に伝える必要があります。ツーファウルのコールを忘れてしまうと、仮に相手が3回連続ファウルしても、スリーファウルは成立しません。

4.ブレイクファウル

ナインボールでは、ブレイクショットした際に以下のいずれかに当てはまらなければ、ファウルとなります。

  • 的球がポケットに入る

  • 手球を1番ボールに当てたあと、4個以上の的球がクッションに当たる

ブレイクファウルをおかした場合、ラックの組み直しとなります。相手プレイヤーは「自分がブレイクする」「相手にブレイクさせる」のどちらかを選択することが可能です。

ブレイクファウルのルールがあることで、意図的に弱いブレイクをすることができません。力強く打つ必要があり、迫力のある立ち上がりになります。

5.フリーボール

フリーボールとは、プレイヤーがファウルをおかした際に相手プレイヤーに与えられる権利です。テーブルの好きな位置に手球を置いてショットを打つことができます。

通常は、手球はもともとある位置からしかショットできません。フリーボールの権利が与えられると、狙いやすい位置に手球を移動できるため、ゲームを有利に進められます。たとえば、9番ボールのポケットインが狙える位置に手球を置けば、フリーボールからのワンショットで勝利することも可能です。

6.プッシュアウト

プッシュアウトは、ブレイクショットによって不利な配置になった際に、プレイヤーが1度だけ使用できる権利です。「プッシュアウト」と宣言したあと、プレイヤーが手玉を撞いて任意の位置に動かせます。その際、的球に当てたりクッションに入れたりしなくてもかまいません。

相手プレイヤーは、移動後の配置状態からプレイするか、パスするかを選べます。相手がパスを選択したら、プッシュアウトしたプレイヤーがプレイを続行します。

プッシュアウトのルールがあることで、ブレイクショット後に難しい配置になっても、極端に不利な状況を避けることが可能です。

9ボール(ナインボール)に関するよくある質問

9ボールは何人でできますか?

基本的には1対1の2人で対戦します。とはいえ、カジュアルに楽しむなら、3人以上でプレイすることも可能です。2人のときと同じように順番に打って競うほか、4人など偶数人いるならチーム戦にする方法もあります。

ナインボールの途中で9ボールが入った場合どうなる?

プレイしている最中に、偶然9番ボールがポケットに入ることがあります。たとえば、以下のような状況です。

  • 最小番号の的球を狙い、その的球がたまたま当たって9番ボールがポケットに入った

  • 最小番号の的球に当たった手玉が9番ボールにも当たり、ポケットに入った

ナインボールの場合、偶然9番ボールが入っても勝ちになります。

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まとめ

ナインボールは、9番ボールをポケットインしたプレイヤーが勝ちとなるシンプルなルールで、人気の高いゲームです。かならずテーブル上の最小番号の的球を狙う必要があるため、ややテクニックが要求されますが、ゲーム展開が早く初心者でも楽しめます。2人でやるのが基本ですが、3人以上でのプレイも可能です。

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