ダーツの人気ゲームの1つであるクリケットは陣地ゲームとも言われ、一度プレイするとハマってしまう面白さがあります。クリケットは「運ゲー」という人もいますが、実はそうではなく初心者でも勝てるゲームなのをご存じでしょうか?
この記事ではクリケットの基本的なルールや、上達するコツ、3人・4人で行うクリケットのルール、専門用語、初心者でも勝てるクリケットの戦略を紹介します。これを読めば、クリケットできっと勝つことができますよ!
ダーツのクリケットとは?ルールを知ろう!
クリケットはダーツの王道ゲームの1つです。15から20までの数字と中央のブルのエリアを陣地として奪い合い、得点を競うゲームです。相手より先に陣地を確保して、その後の点数を稼いでいきます。得点が高い方が勝利です。少しルールがややこしいですが、覚えてしまうとハマってしまう楽しさがあります。
ここからはさらに詳しくルールを解説します。
クリケットは15・16・17・18・19・20・ブルの7つのナンバーを「クリケットナンバー」と呼びます。クリケットではこの番号を狙い自分の陣地にしていきます。
陣地にする条件はダーツを同じナンバーに3本入れること。クリケットでは自分の陣地にすることを「オープン」と呼びます。オープンした陣地にさらにダーツの矢が刺さればそのナンバーの得点を得ることができます。例えば、15に3回ヒットして陣地にしたあとに、さらにヒットすれば15点獲得です。
そして、もう一つ「クローズ」も覚えておきましょう。相手の陣地にナンバーを3本ヒットさせると相手の陣地を潰すことができます。これをクローズと呼びます。一度クローズさせた陣地は両者ともに使用できません。
クリケットの勝利条件は「点数が相手よりも高い状態ですべてのナンバーをオープンした人」「規定のラウンド数が終了した時点で点数が高い人」の2つです。クリケットの場合の規定ラウンドは15あるいは20に設定されています。
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ダーツのクリケット、オーバーキルとは
クリケットは相手と200点以上の点差がついた状態で、さらに加点されると「オーバーキル」となります。オーバーキルになるとそれ以上の加点がされなくなるため、ダーツマシンからは警告音が鳴ってしまうため要注意です。
このことからもオーバーキルはマナー違反とされていることが多く、プレー中にオーバーキルをするのは嫌煙されがちです。勝利が分かっているときの点数差は150点程度に留めましょう。
3人・4人で行うクリケットのルール
クリケットは2人対戦のゲームと思われがちですが、3人もしくは4人で行うこともできます。3人以上で行うクリケットは「カットスロートクリケット」と呼び、2人対戦とはルールが異なります。
3人で行うクリケットは、勝利条件が通常のクリケットと真逆です。カットスロートでは点数が高い人が負け。自分の陣地で加点sるとその陣地をオープンしていないプレイヤーに点数が加点されるルールです。
全員が1つのナンバーをオープンして初めてそのナンバーがクローズされるため、得点が入りやすいという特徴があります。
4人で行うクリケット
カットスロートクリケットは4人で行うととてもカオスになって盛り上がります。ターゲットを絞り集中攻撃を受けたり、味方だと思っていたプレイヤーに終盤で裏切られたりするなど、思わぬハプニングがつきものです。
このようにさらに盛り上がれるのもカットスロートクリケットの魅力。ぜひ罰ゲームを用意して大人数でも楽しんでください。
クリケットの種類は4種類ある
クリケットは通常ルールのクリケットを含めて4種類のゲームがあります。基本的なルールは通常のクリケットと同じですが、派生しているものはパーティー要素が強くなります。
ゲーム名 |
特徴 |
スタンダードクリケット |
通常のクリケット |
カットスロートクリケット |
3人以上で行うクリケットで点数が高い人が負ける |
ランダムクリケット |
ゲームごとにクリケットナンバーが変化する |
ヒドゥンクリケット |
ゲームごとにクリケットナンバーが変化し、実際にヒットするまでクリケットナンバーが分からない |
ランダムクリケットやヒドゥンクリケットは、いつもと違ったナンバーを狙うため難易度は高めですが、複数人でやると盛り上がるゲームです。
クリケットの専門用語も知っておこう!
クリケットではよく使われる言葉がいくつかあります。ダーツマシンに表示されたり、メンバーが専門用語を口にすることもあるため、よく使われる用語を理解しておきましょう。
用語 |
説明 |
マーク |
クリケットでダーツを投げる本数のこと。1本なら「ワンマーク」、2本なら「ツーマーク」、3本なら「スリーマーク」のように使う。 |
オープン |
新しく陣地を獲得すること。相手がオープンしたら「ナイスオープン!」と声かけするとスポーツマンシップがあってよい。 |
クローズ |
相手の陣地を潰すこと。自分も相手もそのナンバーの得点は得られなくなる。オープンと同じく「ナイスクローズ!」の掛け声を。 |
プッシュ |
自分の陣地にダーツを投げて加点すること。 |
オーバーキル |
200点以上の点差をつけること。マナー違反になることも。 |
キープ |
同じシングルナンバーに3本連続で入れること。 |
スリーインアベッド |
同じトリプルエリアに3本連続で入れること。 |
TON80 |
20のトリプルに3本連続で入れること。 |
ホワイトホース |
すべて別のトリプルエリアに3本連続で入れること。 |
初心者でも勝てる!クリケットの戦略
クリケットは陣地取りゲームでもあるため、事前にどう戦略を立てるかも大切です。一方で運ゲーとも言われることも。ただし、クリケットはほぼセオリーが確立されており、勝ちやすくなるコツがあります。ここではそのコツを紹介します。
高い点数から狙おう
クリケットは高い点数の陣地から確保するのが基本戦略です。具体的には「20→19→18→17→16→15→ブル」の順番です。
高い点数の陣地はその後の加点も大きいため、点数を増やす段階になったときに有利です。20と15ではすでに5点も差があるため、なるべく点数の高い数字をオープンしましょう。
ブルに慣れている場合は、ブルを抑えておくのもいいですが、初心者はまずは20のシングルの方が狙いやすいでしょう。
ブルは最後に狙おう
高得点から狙うときブルは最後に狙うナンバーだとお伝えしましたが、これには理由があります。クリケットにおいて「ブル」はあまり強いナンバーではありません。その理由はブル全体が50点になる「ファットブル」ではなく、「セパレートブル」が採用されているためです。
セパレートブルとは、ブルの中心と外側で点数が違うルールです。インナーブルは50点で、その外側のアウターブルは25点。つまり、とても小さなインナーブルに入れないと50点を獲得できないのです。その点、20のトリプルを取れば60点。狙いやすさからみてもブルは特別有利になるわけではないのです。
そしてブル1本ではオープンできません。ブルは最低でも2本揃わないとオープンできないため、トリプルに1本入れるだけでオープンできるほかのナンバーに比べて不利になりやすいです。そのため、ブルは最後に狙いましょう。
常に高い点数をキープ
クリケットで勝つための基本的な考え方が「相手よりも常に高い点数をキープする」こと。相手が17の陣地を獲得すれば、自分はそれ以上のナンバーの陣地を獲得します。自分の陣地を増やし、投げるごとに相手よりも高い点数を獲得することを意識すればそれだけで勝率はアップするでしょう。
相手よりも高い点数をキープする手順は次の通りです。
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まずは自分の陣地をオープンする
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自分の陣地にダーツを投げて加点する
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相手と点差を作る
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相手の陣地のクローズを狙う
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相手の陣地がないうちに高い点数をオープンさせる
クリケットは最終的に規定ラウンドが終了した時点で点数が高い人が勝ちとなるので、相手よりも高い点数をキープしておくことが勝つコツです。
攻めのクリケット
攻めのクリケットは、相手の点数よりも少しでも高くなった時点で、すぐにクローズに持っていきます。このメリットは、うまく決まれば相手との差をどんどん広げられる点です。一方で短期決戦になるため、相手に逆転される可能性も高くなります。
相手が20の陣地を持っている場合、そこをクローズさせることで相手が高得点を獲得する機会を潰してしまうのです。また、自分が高得点のナンバーを陣地にしている場合は、相手のナンバーをクローズさせることで高得点の加算が期待できます。試合展開を有利に持っていきやすくなるでしょう。
守りのクリケット
守りのクリケットは点数が100点以上の差ができてからクローズさせていく方法です。十分に点差がついて余裕が出た段階でクローズさせるため、リスクを最小限にできます。一方で長期戦になりやすいため、規定ラウンドを迎えやすいというデメリットがあります。
守りのクリケットは自分もしっかり点数を獲得していく必要があり、集中力が必要です。しかし、確実に点数を増やしていけば初心者でも勝つ確率は高くなるでしょう。
シングルを狙っていく
初心者の場合は、シングルを確実に狙いましょう。クリケットはトリプルに1発入れるだけで大きな点数を稼いで逆転できるのも魅力のひとつです。しかし初心者には小さなトリプルの的を狙うのはなかなか難しいものです。
その点、シングルを確実に狙えば着実に点数を増やすことができます。どうしてもピンチのときや逆転したいときなどはトリプルやダブルを狙いつつ、まずは確実にシングルで点数を稼ぎましょう。
初心者がもっと上手くなる、クリケットの練習方法
初心者がクリケットで勝つためには、「ブルを狙う練習」と「シングルに入れる練習」をしましょう。ここからはそれぞれの練習のコツを詳しく解説します。
ダーツの投げ方や基本的な練習方法については以下の記事も参考にしてください。
関連リンク:ダーツ初心者必見!投げ方や最初に知るべき練習方法を紹介
ブルを狙う練習
クリケットの練習は、まずはブル(真ん中の的)を狙いましょう。クリケットでブルを狙う優先順位は低いですが、ブルをしっかり狙えるようになれば、ほかの数字へのヒット率も高くなります。ブルをしっかり狙う練習にはゼロワンやクリケットがおすすめです。
体のブレや投げ方を意識して、ブル、そしてダブルブルを狙いましょう。
シングルに入れる練習
クリケットは15~20までの決められた的にヒットさせる必要があります。そのため、狙ったシングルにきちんと入る練習をしましょう。
おすすめの練習方法として、一人でクリケットをプレイします。確実に狙った場所にヒットできるようにします。初心者の場合は、自分で「シングルの20」、「シングルの19」などのように目標の本数を決めます。慣れてきたら3本安定してヒットできるように練習しましょう。
ダーツの暗黙のルールはある?
ダーツには暗黙のルールが複数存在します。初心者がまず守るべきルールは以下です。
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ダーツボード以外に向けて投げない
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プレー中は、ダーツボードと投げている人の間を横切らない
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ダーツを投げている人の視界に入る場所に立たない
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ボードからダーツの矢を抜くときは、1本1本優しく回しながら行う
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1台のダーツボードでは一人ずつ順番に投げる
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ダーツをアンダースローで投げない
このように、みんなが気持ちよくダーツできるようにルールを守ってプレイしましょう。
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まとめ
ダーツのクリケットは、戦略を立てれば初心者でも勝つことができるゲームです。高い点数を陣地にして常に相手よりも高い点数をキープするのを心がけてみましょう。慣れてきたら、攻めのクリケットにも挑戦してみてください。
またダーツには暗黙の了解となっているマナー違反とされるルールもあります。専門用語などを理解して、楽しくプレーしましょう。大人数でクリケットをするとルールが変わってにぎやかに楽しめますよ!