コロナ禍をきっかけに働き方のひとつとして取り入れられるようになった「テレワーク」。コロナが落ち着いた現在でも、テレワークを認めている企業も多く、働きながら家事・育児・介護などの両立がしやすくなっています。
この記事ではテレワークの意味や、テレワークの社会的な意義やメリット・デメリットなどを徹底解説します。また実際の導入事例も紹介していますので、テレワーク導入の参考にしてみてください。
テレワークとは?
テレワークとは、離れた場所を意味する「tele」と、仕事の「work」を組み合わせた造語です。時間や場所の制約を受けず、自宅やコワーキングスペースなどで柔軟な働き方ができるため、新型コロナをきっかけに導入する企業が増加しました。
テレワークの注目される理由
テレワークが注目されるようになったのはコロナ禍がきっかけです。感染拡大防止のための柔軟な働き方のひとつとして導入されるようになり、現在も育児や介護などの両立を目的として、引き続きテレワークを認めている企業も増えました。
また、近年、大企業を中心に急速に広がりを見せている「デジタルトランスフォーメーション(DX)」や、少子高齢化に伴う労働人口減少などの社会的背景もテレワークが注目される理由のひとつです。
テレワークを導入することで、企業にとっては離職率の低下や生産性の向上が見込めます。これまで出産や育児・介護、家族の転勤などで退職せざるを得なかった人もテレワークを利用することで、育児や介護を両立させながら働くことができるでしょう。
また、テレワークの導入により、プライベートと仕事のワークライフバランスが最適化されると、生産性も向上することから双方にメリットがあります。
テレワークの社会的意義
テレワークは少子化対策にも大きく貢献する可能性がある働き方です。厚生労働省の検討会では「子どもが3歳までテレワークを努力義務とすること」への案を議論するなど、仕事と育児の両立支援にテレワークを活用することが検討され始めています。
こうした背景には、昨今の少子化高齢化があります。2024年の出生率は約72万人で、前年比5.0%減で9年連続過去最少を更新していることからも、深刻化していることが伺えます。仕事と家庭の両立を理由に子どもを持つことを諦めたり、退職したりしないように国としてもテレワークの推進を図っています。
また、国としてDXも推進しています。その上で欠かせない要素の1つになっているのがテレワークです。テレワークをするには、ネットワーク環境の整備はもちろんですが、業務管理や打合せなどで多くのツールやシステムを活用しなければならないため、結果的にDXの推進に貢献します。
テレワークでできる業務はまだまだ限られていますが、賃金・労働時間などの処遇改善や働く場所や時間の制約を解決するなど働き方改革にも大きく貢献していくことが予想されています。
テレワークを導入するメリット
テレワークの導入は企業と従業員の双方に大きなメリットがあります。テレワークを導入するメリットは大きく以下の3つです。
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通勤時間削減で生産性アップ
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育児・介護との両立を実現
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柔軟な働き方が可能になる
それぞれを詳しく解説します。
通勤時間削減で生産性アップ
総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査」によると、通勤時間の全国平均は往復で1時間19分です。もし、テレワークを導入すれば出社する必要がなくなり、毎日1時間15分をほかのことに有効利用できます。
厚生労働省の調査によると、実際にテレワークをしている人は、通勤時間が大幅に削減したことで時間外の労働が減ったり、定型的業務の生産性が上がったりするのを実感しているようです。
通勤のストレスが軽減することで、より業務に集中できるのもテレワークのメリットです。在宅で余った時間を勉強時間に使う人もいます。これまでスキルアップのための勉強時間を確保できなかった人にとっては通勤不要によりできた時間を勉強にあてることができるのは、大きなメリットとなるでしょう。
育児・介護との両立を実現
仕事をする上で、テレワークが働き方の一つの選択肢になれば、育児と介護を理由に離職しずに済みます。
厚生労働省の「平成28年度 テレワークモデル実証事業 テレワーク活用の好事例集」でも、テレワーク導入による育児・介護の両立を実感している人が多く、週に1回のテレワークでも、体力的・精神的な負担が大きく軽減されており、通勤の時間を保育園の送迎や小学校の迎え、家事などに使うことができている様子です。
また、介護においても、通勤時間を家事や病院の送迎、自身の休息にあてることができ、介護内容が改善して生活環境を整えられるようになったなどの報告もあります。このように、テレワークは育児と介護の両立も実現します。
出典:厚生労働省|平成28年度 テレワークモデル実証事業 テレワーク活用の好事例集
柔軟な働き方が可能になる
テレワークの基本となる働き方は在宅勤務です。自宅を就業場所にする働き方で、オフィスに出勤したり客先まで出向くことをしないため、通勤負担が大幅に軽減します。また、部分的に在宅勤務を行う方法もあります。午前中は出社し、午後から自宅で勤務するなど、暮らし方や家族構成に応じた柔軟な働き方が可能です。
また、移動中の車内やカフェ・喫茶店、顧客先などを就業場所とするモバイルワークと呼ばれる働き方もあります。営業マンのように、頻繁に外出する職種ではさまざまな場所で効率的に業務に取り組めます。
そしてもうひとつの働き方が、コワーキングスペースやシェアオフィスなどのサテライトオフィスを就業場所とする働き方です。例えば、自宅から近いシェアオフィスを利用すれば、自宅では集中できない人でも普段と同じようなパフォーマンスを発揮できます。
このように、テレワークはそのときの家族状況や顧客状況に応じて、柔軟な働き方が可能です。
テレワークのデメリットと課題
テレワークはメリットも多い一方でデメリットもあります。特にメンバー同士のコミュニケーション不足や情報セキュリティの脆弱性が指摘されています。ここではそれぞれについて詳しく説明します。
コミュニケーション不足を改善する方法
テレワークで企業側、従業員側の双方に起こりやすいデメリットのひとつがコミュニケーション不足です。出社をすれば、さまざまな場面で同僚と会話する機会がありますが、テレワークをすると、オンライン会議などを設定しなければ会話する機会が減ってしまいます。
その間、どのような業務をしているのか、またどのように業務を進めているのかが見えづらくなりミスも起こりやすくなります。テレワークでのコミュニケーションはチャットやメールなどが主になるため、どうしてもレスポンスも悪くなりがちです。
テレワークにおけるコミュニケーション不足を解決するためには、チャットツールやWEB会議ツールを積極的に活用しましょう。例えば、朝礼・夕礼のほかに、従業員同士がつながる機会を持つことでコミュニケーション不足が改善できる可能性があります。
特にチャットツールはメールよりも気軽にレスポンスできるため、従業員のモチベーション維持にもつながります。
テレワークに向いている仕事とは?
すべての人がテレワークができるのかと言えば、現時点では難しい現状があります。テレワークに向いている職業は、デスクワークが中心の職種です。具体的にどのような職種があるか解説します。
デスクワークが中心の職種
テレワークが向いている具体的な職種は以下の通りです。
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システムエンジニア:コンピュータシステムの設計や開発・運用などを行う
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プログラマー:システムエンジニアが作成した設計書からプログラミングを行う
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デザイナー:デザインの提案や制作を行う
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ライター・編集者:コンテンツの文章の作成・編集を行う
これらの職種の共通点は、業務でパソコンを使用するという点です。作業中は人と対面する必要がなく、客先に出向いて行う作業も少ないです。1人で作業を完結できるため出社しなくても従来のように作業を進めることができます。また、成果物は目に見える形で提出されるため、評価や業務管理をしやすいのも特徴です。
テレワークに必要な環境
テレワークを取り入れるにあたって、快適に仕事をするためには自宅の仕事環境を整えることが大切です。最後にテレワークに必要な環境や必須アイテムの選び方を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
必須アイテムの選び方
テレワークを始めるためには、最低限必要なものをそろえましょう。具体的には以下の6つのアイテムです。
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インターネット回線
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机、椅子
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パソコン
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マウス・キーボード
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イヤフォン・ヘッドフォン
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業務に必要なソフトウェア・ツール
まずは、自宅で快適に仕事をするためにネット環境を整えましょう。テレワークではオンライン会議をしたり調べ物をしたりするために、できれば高スペックの回線がおすすめです。
次に机と椅子を準備します。机は床から62~70cmのものがベストで、椅子と机の差は25~30cmが作業をしやすいと言われています。パソコンとマウス・キーボードを配置しやすいように長めの机を用意しましょう。
WEB会議が頻繁にある人は、イヤフォンやヘッドホンも購入しましょう。無線と有線がありますが、長時間の会議が多い場合には有線なら充電を気にせず済むためおすすめです。
そして、業務に必要なソフトウェアやツールも導入しましょう。職場から指定されているものを導入し、テレワーク開始までに動作環境と初期設定を済ませておきましょう。
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まとめ
コロナ禍以降、職場から離れた場所で仕事をするテレワークという働き方が広がりつつあり、育児や介護の両立もしやすくなっています。テレワークの社会的な意義は大きく、メリットもたくさんある一方で、セキュリティ対策の強化が必要です。
本記事を参考に、テレワークを取り入れながらプライベートとの両立を図ってみてはいかがでしょうか?気分を変えてテレワークをしたいときは、快活CLUBの利用もおすすめです。