~Webデザイナーやエンジニアに聞いた!~ リモートワークでの失敗あるある

働き方改革、新型コロナウイルスなどの影響でリモートワークになったという人が急増する中、慣れない業務形態で思わぬ失敗を経験する人も多くなることでしょう。そこで今回、リモートワークでのリアルな失敗あるあるを、Webサイト制作に携わる10名以上の方々に聞いてみました。業務内容的にはリモートワークのみで業務の完結が可能とはいえ、そこにはさまざまな失敗が......。
自身もリモートワークをされている方なら「こういうこと、確かにある」と思えるものばかりかもしれません。同じ失敗は二度と繰り返さないよう、これらを防ぐ方法についても考えてみましょう。

失敗あるある その1「サボるどころか、仕事をし過ぎてしまった!」

働き過ぎている男性

誰も見ていない自宅なら、仕事もせずゲームざんまいの日々が送れるかも。リモートワークを始めるにあたって、そんな妄想をする人も中にはいるかもしれません。
しかし実際には、その逆。リモートワークにより、「仕事をし過ぎてしまった」人が半数以上いました。
中には、「取引先もリモートワークなので、連日22時くらいまで修正が発生してしまった(Webディレクター)」と、リモートワーク同士だから生まれた悲劇も。
この方に対応策についても聞いたところ、「〇時までの対応となります。と最初に明言し、他のデザイナー、エンジニアにも迷惑をかけないようにしたい」とのことでした。

「ついだらだらと仕事をしてしまう(Webプロデューサー)」という人は、メリハリを付けないといけないなと反省していました。
「ゾーンに入ると食事をとるのを忘れたり、会社だと人の動きでだいたい何時頃という感覚があるが自宅だと時間がわかりづらい(Webデザイナー)」という人も。

失敗あるある その2「モニターが小さい! 作業しづらくてイライラ」

モニターの小ささにイライラする男性

失敗あるあるその2は、作業環境の違いがイライラを招くケースです。特にWebデザイナーは影響を受けやすいようです。
「会社で使っていたPCの方がスペックはよく、モニターのサイズも大きいので、自宅PCでは作業しづらくてイライラしてしまう。ソフトが落ちてしまう、バージョン違いでファイルが開かない、動作が遅いといったことがあります(Webデザイナー)」
この人は、「慣れるしかない......」とあきらめムードでしたが、企業によっては自宅設置用のモニター、デスクなどにお金をかけてくれるところもあります。作業効率が落ちてしまうようなら会社にとってもマイナスですし、一度相談してみるのもありかもしれませんね。

失敗あるある その3「肩や腰を痛めた! 自宅の椅子やデスクで不調に」

仕事中に肩がこる女性

座りやすい椅子や高さの合ったデスクがない人は、肩や腰を痛めてしまうことも。実際に痛めてしまってからやっと、仕事に向いた椅子やデスクを早めに用意しておけば良かったと後悔する人も多いようです。
デスクがなく座卓で、「あぐらをかきながらの作業なので、腰と踝を痛めた(Webディレクター)」という人もいます。
Web制作の仕事で集中してPCに向かわないといけないとき、長時間同じ姿勢だとどうしても筋肉が凝り固まってしまいます。体に不調があると、仕事もはかどりませんよね。自分に合った椅子やデスクを用意するというのはもちろんですが、定期的に席を立ってストレッチするなども大切かもしれません。

参考:体がつらい......在宅勤務中に起こる可能性がある腰痛対策

失敗あるある その4「休憩中さえ気が休まらず。プライベートがなくなる!?」

休憩中も仕事をする男性

普段普通に生活している空間で仕事するということもあって、「プライベートの時間と仕事の時間の区別がつきづらくなった」人は8割もいました。
「リモートワークだと、レスポンスの早さを意識したり、成果が大事になったりしてくる。休憩中も、ハングアウト、メールをチェックしたりして、気が休まらなかった(Webデザイナー)」というのは、かなり"あるある"かもしれませんね。
家で仕事をしていると、オフの時間も仕事の意識が抜けづらくなってしまいます。快活CLUBのようなシェアリングスペースを使って、働く時間をきっちり決める、メリハリを付けるなどしてみるのもいいかもしれませんね。

失敗あるある その5「Web会議がどうにもうまくいかない!」

web会議がうまくいかない様子

リモートワークだと、コミュニケーションをWeb会議で行うことも多くなります。
リモートワークを始めたばかりだとその形式に慣れず、「私は社内向けのコーディングに関わるトレーニングをよく行っていて、リモートワークを始めてからZoomですることになりました。基本、8~10人のグループで行っていますが、みんなに画面を見せて1人ずつ手伝っていると時間オーバーになったり、たくさんの人の前だと質問をしたいけど質問しないという人もいました(システムエンジニア)」といったことも。
Web会議が初めてという取引先とのコミュニケーションで、(方法がうまくわからず)会議が1時間押しになってしまったという人もいました。Zoomは使えて当たり前というのは思い込み。その人は、使用経験の有無を事前に確認したり、参加方法、使用方法が書かれたURLを共有したりしておけば良かったと反省したそうです。

当サイトでは、Web会議の方法についての記事もご用意しています。ぜひご参考にしてください。
Web会議時代の新しいルールとは~Zoom革命 田原真人氏インタビュー~

以上、リモートワークの失敗あるあるでした。
印象的なのは、「業務のクオリティが落ちてしまった」と答えた人はほとんどいなかったこと。出てきた失敗あるあるは、「仕事に適していない設備」「慣れていないコミュニケーション方法」「意識の切替えが難しい環境」などが背景にあって、それらは意識して改善すれば、何とかできるものではあるようでした。今回は失敗について取り上げましたが、リモートワークには良い面もたくさんあります。失敗あるあるも、より良いリモートワークにするための参考にしてみましょう。