ダーツのハットトリックとは?点数と確率、出すコツを初心者向けに解説

ダーツを始めると、一度は「ハットトリックを出してみたい」と思う方も多いのではないでしょうか。ハットトリックは、1ラウンドで投げる3本のダーツをすべてボード中央のブルに入れたときに成立するアワードです。初心者にとっては難易度が高いものの、正しいフォームや狙い方を身につけ、繰り返し練習すれば達成できる可能性は高まります。

この記事では、ダーツのハットトリックの意味や点数、出る確率、初心者が達成するためのコツをわかりやすく解説します。ハットトリック以外の代表的なアワードも紹介するので、ダーツをもっと楽しみたい方は参考にしてください。

ダーツのハットトリックとは?

ダーツのハットトリックとは、1ラウンドに投げる3本のダーツをすべてブルに入れることです。「HAT TRICK」や、略して「ハット」と呼ばれることもあります。ソフトダーツでは条件を達成すると、対応機種の画面にアワードムービーと呼ばれる特別な映像・演出が表示されるため、達成したことが周囲にもわかりやすいのが特徴です。

ブルはダーツボードの中央にある小さなエリアです。1本入れるだけでも難しいうえに、同じラウンドで3本続けて入れなければならないため、ハットトリックには狙った場所へ安定して投げる技術が求められます。

ハットトリックという言葉の由来

「ハットトリック」は、もともとダーツから生まれた言葉ではありません。一般的には、19世紀のイギリスで行われていたクリケットが語源とされています。

1858年、クリケット選手のH.H.スティーブンソンが、シェフィールドで行われた試合で3球連続してウィケットを奪う快挙を達成しました。その功績をたたえるために観客などから寄付金が集められ、そのお金で帽子(hat)が贈られたことが「hat trick」という言葉の由来とされています。

その後、ハットトリックという言葉は「3回続けて優れた成果を挙げる」といった意味でさまざまなスポーツに広がりました。サッカーでは1人の選手が1試合で3得点することをハットトリックと呼びますが、ダーツでは3本すべてをブルに入れることを指します。

3回連続で成功するという共通点はあるものの、競技によって具体的な条件は異なるため、ダーツでは「1ラウンド3投すべてがブル」と覚えておくとよいでしょう。

ダーツのハットトリックの点数

ハットトリックの点数は、ブルをどのように計算するルールかによって変わります。代表的なのが、ブルの内側と外側をともに50点とする「ファットブル」と、内側を50点、外側を25点とする「セパレートブル」です。

ファットブルの場合

ファットブルでは、ブルの中心側にあるインナーブルも、その外側にあるアウターブルも1本50点として計算します。そのため、3本すべてがブルに入るハットトリックの得点は、50点×3本=150点です。

初心者がプレイするソフトダーツでは、ファットブルで遊ぶ機会も多いため、まずは「ハットトリック=150点」と覚えておくとわかりやすいでしょう。

カウントアップの基本的なルールや目標スコアについては、「ダーツのカウントアップのルールとは?初心者~上級者までの点数目安や攻略のコツを解説」も参考にしてください。

セパレートブルの場合

セパレートブルでは、ブルの内側と外側で点数が異なります。インナーブルは50点、アウターブルは25点です。そのため、3本ともブルに入っていても、刺さった位置によって合計得点が変わります。

3本ともアウターブルなら75点、アウターブル2本とインナーブル1本なら100点、アウターブル1本とインナーブル2本なら125点です。3本すべてがインナーブルなら150点となります。

なお、3本すべてをインナーブルに入れると「スリー・イン・ザ・ブラック」と呼ばれる、ハットトリックよりさらに難易度の高いアワードとして扱われる場合があります。ゲームのルールや使用するダーツマシンによってアワードの判定・演出が異なることもあるため、プレイ前に設定を確認しておきましょう。

ダーツでハットトリックが出る難易度や確率

ハットトリックの確率は、プレイヤーの技量によって大きく変わるため、一律に「○%」と決めることはできません。

参考として、ダーツがトリプルリング内へランダムに刺さると仮定し、ブルと対象エリアの面積比だけで計算した例では、1本がブルに入る確率は約4.39%、3本すべてが入る確率は約0.00846%とされています。単純計算では約1万1,800回に1回です。これは実際のプレイヤーの成功率ではなく、あくまでランダム投球を想定した参考値です。

実際には、狙って投げられるようになるほどブル率は上がり、ハットトリックの達成確率も高くなります。

プレイヤーレベル別に見るハットトリックの難易度

ハットトリックの難しさは、普段どの程度ブルへ安定して入れられるかによって変化します。DARTSLIVEのレーティング区分を目安にすると、初心者から上級者までの難易度は次のように考えられます。

プレイヤーレベルの目安

DARTSLIVEのフライトの目安

ハットトリックの難易度

初心者

C・CC

非常に高い。ブル1本の再現性を高める段階

中級者

B・BB

高い。調子がよければ達成を狙える

上級者

A・AA・SA

ハットトリックの頻度は高くなるが、毎回出せるわけではない

初心者はハットトリックそのものを追いかけるより、まず1ラウンドに1本、次に2本とブルへ入る本数を増やすことが上達への近道です。安定してブルに入るようになれば、3本連続で成功する機会も自然に増えていきます。

ダーツ初心者がハットトリックを出すのはすごい?

ダーツ初心者がハットトリックを出せた場合は、十分に難しいことを達成したと考えてよいでしょう。ブルに1本入れるだけなら偶然も起こり得ますが、1ラウンドの3本がすべてブルに入るには、偶然が重なるか、狙った方向へある程度安定して投げられる必要があります。

一方で、「初心者は絶対に出せない」というものでもありません。ハットトリックは1ラウンドだけの結果なので、ダーツを始めたばかりの人が早い段階で達成するケースもあります。反対に、ある程度練習していてもなかなか出ないこともあります。

初めて達成できたときは一つの上達の節目として喜びつつ、その後は「狙って再現できる回数を増やす」ことを次の目標にするとよいでしょう。

ハットトリック以外の代表的なアワード

ダーツには、ハットトリック以外にも特定の条件を満たすことで表示されるさまざまなアワードがあります。DARTSLIVEのリーグでも、HAT TRICKのほか、HIGH TON、3 IN A BED、TON 80、スリー・イン・ザ・ブラックなどがアワードとして記録されています。

「スリー・イン・ザ・ブラック」は、3本すべてをインナーブルに入れたときのアワードです。通常のハットトリックより狭い範囲へ3本を集めなければならないため、さらに高い精度が必要になります。

「トン・エイティー(TON 80)」は、20のトリプルに3本すべてを入れて180点を獲得したときのアワードです。01ゲームでは1ラウンドで獲得できる最高得点になります。

「ハイトン(HIGH TON)」は、1ラウンドで151点以上の高得点を獲得したときに表示されるアワードの一つです。また、「スリー・イン・ア・ベッド(3 IN A BED)」は、同じナンバーの同じエリアに3本を集めるアワードです。

ハットトリックを達成したら、こうした上位・関連アワードを次の目標にするのもダーツの楽しみ方の一つです。

※アワードの内容は、機種によって基準が異なる場合があります。

ダーツでハットトリックを出すためのコツ

ハットトリックを出すには、3本をそれぞれ別の投球として考えるのではなく、同じフォーム・動作を3回再現する意識が重要です。ブルに入る確率を少しずつ高めながら、3投のばらつきを小さくしていきましょう。

ブルの中心をしっかり狙う

ハットトリックを目指すなら、なんとなくブルの周辺を見るのではなく、ブルの中心に狙いを定めることが大切です。

中心を狙えば、多少ずれてもブルの範囲内に収まりやすくなります。セットした後に視線を何度も動かすとフォームもぶれやすいため、狙うポイントを決めたら投げ終えるまで視線を安定させることを意識しましょう。

すぐに3本すべてを入れようとせず、「まず1本を狙った場所へ投げる」という意識を3回繰り返すことがポイントです。

毎回同じスタンスとフォームで投げる

ハットトリックを安定して出すには、投げるたびに立ち方や腕の動きが変わらないようにする必要があります。同じフォームを繰り返せるほど、3本のダーツが近い場所に集まる「グルーピング」が安定しやすくなります。

スローラインに立ったら、足の位置や体の向き、肘の高さなどを確認しましょう。1本目がブルに入った場合、2本目と3本目で余計な修正を加えず、できるだけ同じ動きを再現することがポイントです。

自分に合った基本フォームについては、「ダーツの投げ方のコツを押さえて上手くなろう! 基礎から上達のコツまで徹底解説!」も参考にしてください。

ダーツを強く握りすぎない

「絶対にブルへ入れたい」と考えすぎると、無意識にダーツを強く握ってしまうことがあります。しかし、グリップに力が入りすぎると、ダーツを離すタイミングがずれたり、指に引っかかったりして軌道が安定しにくくなります。

必要以上に握り込まず、ダーツを支えられる程度の力で持つことを意識しましょう。腕を力任せに振るのではなく、狙った方向へ自然に送り出すイメージで投げると、フォームの再現性を高めやすくなります。

力を抜く感覚はすぐには身につかないため、練習では「入ったかどうか」だけでなく、投げたときの力みの有無も確認してみてください。

3本を同じリズムで投げる

3本を一定のリズムで投げることも、ハットトリックを狙ううえで重要です。1本目がブルに入って気を良くし、間を空けてしまうと、フォームや力加減が変化しやすくなります。

1投ごとに慌てる必要はありませんが、構えてから投げるまでの動作や呼吸、間の取り方をできるだけそろえてみましょう。3本を1セットとして同じテンポで投げると、同じ動作を繰り返しやすくなります。

練習時から自分なりの投球リズムを作っておけば、対戦中や緊張する場面でも普段のフォームを再現しやすくなります。

2本入ってもハットトリックを意識しすぎない

ハットトリックを狙うときに難しいのが、2本連続でブルに入った後の3本目です。「あと1本でハットトリック」と考えた瞬間に緊張し、力が入ったり、いつもより慎重になりすぎたりすることがあります。

2本入った後も、特別なことをしようとせず、1本目・2本目と同じ動作を繰り返すことを意識しましょう。「ハットトリックを完成させる」のではなく、「いつもどおりブルへ1本投げる」と考えると、余計なプレッシャーを減らしやすくなります。

結果だけを追うのではなく、3本を同じフォームで投げられたかを振り返ることも上達につながります。

よくある質問

ダーツ初心者でもハットトリックを出せますか?

初心者でもハットトリックを出すことは可能です。3本連続でブルへ入れる必要があるため難易度は高いものの、1ラウンドだけであれば偶然が重なって早い段階で達成することもあります。実際に、初めて間もないプレイヤーがハットトリックを達成する例もあります。

ただし、繰り返し出せるようになるには安定したフォームやグルーピングが必要です。まずはブル1本、次に1ラウンド2本と段階的に目標を設定するとよいでしょう。

ハットトリックが出るまでどれくらい練習が必要ですか?

ハットトリックを初めて出すまでの練習期間に決まった目安はありません。投げる頻度やフォーム、これまでの経験などによって大きく異なり、数回のプレイで出る人もいれば、継続して練習してから達成する人もいます。

「○時間練習すれば必ず出せる」と考えるよりも、ブルに入る本数やグルーピングの変化を確認することが大切です。カウントアップなどで記録を残せば、自分の上達も把握しやすくなります。

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まとめ

ダーツのハットトリックとは、1ラウンドで投げる3本すべてをブルに入れるアワードです。ファットブルでは基本的に150点となりますが、セパレートブルではインナーブルとアウターブルの本数によって得点が変わります。初心者にとってハットトリックは簡単ではありませんが、ブルの中心を狙い、同じスタンスやフォーム、リズムで3本を投げる練習を重ねれば達成に近づけます。まずはブルに入る本数を少しずつ増やし、3本を同じ場所へ集める感覚を身につけていきましょう。

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