快活CLUB公式アンバサダーのベッシーです。
全国約180店舗の快活CLUBで提供しているコーヒー、UCCのコーヒー豆が数年ぶりにリニューアルするということで東京のUCCコーヒーアカデミーに潜入してきました。
快活CLUBのリニューアルするコーヒーは奥が深く、食事との相性もよく考えられたコーヒーでした。
この記事では、当日コーヒーアカデミーで学んだコーヒーの基礎知識やリニューアルコーヒーの特徴、テイスティング・フードペアリングの様子などをお届けしたいと思います。
目次
まずは本日ご案内いただくコーヒーアドバイザーの置田さんやUCCの方と名刺交換をさせていただきました。始まる前からかなり緊張気味のベッシーです。
写真奥のメインセミナールームでは、コーヒーに興味を持った方に向けた体験コーヒーセミナーやベーシックコース、カフェの開業やスキルアップを目指す方向けにプロフェッショナルセミナー、スペシャリストコースなど、経験・目的別の講義が日々行われているそうです。
ちなみにUCCはUCC上島珈琲株式会社の略称で、[U]eshima [C]offee [C]ompany の頭文字を取ったものです。
続いてこの後テイスティングもさせていただく、UCCコーヒーアカデミーのグループショールームへ。
開放的な空間に商品やコーヒーマシン、コーヒー器具などが常時展示されていて、マシンオペレーションの体験や50種類以上のコーヒーを実機抽出して比較試飲ができるという、コーヒー好きはもとよりメカニック好きにもたまらないショールームとなっています。
1969年(昭和44年)に世界で初めて開発した缶コーヒー【UCCコーヒー ミルク入り(通称「3色缶」)】も展示されていますね。「3色缶」と聞けばすぐにイメージができる「茶・白・赤」の組み合わせは、2019年に「色彩のみからなる商標」として特許庁に商標登録されています。
コーヒーはコーヒーノキ(コーヒーの木)に成る赤い果実の種子です。
果実ができる前にジャスミンに似た香りのする白い花が咲くのですが、種まきから開花まで約3年かかることに加えて、開花後たったの2日程度で枯れてしまうことから幻の花と言われているそうです。
UCCさんが栽培管理されているコーヒーの木でも、花が咲いた時には社内に見せて回るほど貴重な出来事だと教えていただきました。
そんな幻の花が咲いた後、さらに8ヶ月間かけて赤い果実ができます。見た目がさくらんぼに似ていることから 「コーヒーチェリー」 という素敵なネーミングが付いています。
また、通常コーヒーチェリーの中には2つのコーヒー豆(種子)が抱き合わせで入っているらしいのですが(画像参照)、稀に3つ入っているものや「ピーベリー」といって1つしか入っていないものもあるそうです。
花に果実にコーヒー豆に非常に興味深いですね。
種まきからコーヒーチェリーができるまでに約4年の歳月がかかることがわかりましたが、コーヒーとして流通するには収穫・脱肉・水洗・乾燥・脱穀・焙煎など工程がまだまだたくさんあるようです。
僕たちが安心して美味しいコーヒーを飲めている裏側に数え切れないほどの労力や時間がかけられているんですね。
コーヒーの味わいを決める要素として、産地・精製方法・ロースト(焙煎)・挽き方などがあるそうです。1つずつご紹介していきます。
コーヒー豆は、栽培される産地によって味が全く異なるようです。栽培エリアは赤道の南北25度にある「コーヒーベルト」と呼ばれるエリアで、現在は世界約70ヵ国以上で栽培されています。
代表的な産地にブラジル、ベトナム、コロンビア、インドネシア、エチオピアなどがあり、中でもブラジルは生産量国ランキング1位。全体のおよそ3割を占めているそうです。
1年中暑すぎず寒すぎない土地がコーヒー豆を育てるには適しているようですね。
精製方法とは、コーヒーチェリーの中から種子を取り出す作業のことで、どのように精製するかによっても味わいが異なるようです。ここでは代表的な3つの精製方法をご紹介します。
ウォッシュドは、収穫したコーヒーチェリーから混入物や果肉を取った後、粘液質(ミューシレージ)を除去し、乾燥させ、脱穀機により種子を取り出す、世界で一番オーソドックスな精製方法です。
クセがなく、すっきりクリーンな味わいが特徴だそうです。
ナチュラルはコーヒーチェリーの果肉を付けたまま天日干しで乾燥させ、脱穀によって種子を取り出す精製方法です。
フルーティな甘味、苦味、独特の風味が残る味わいが特徴だそうです。
セミウォッシュドは、ウォッシュドとナチュラル両方の良いところを取った精製方法です。大量の水を必要としない為、環境に優しいという利点があります。
粘液質(ミューシレージ)を残した状態で乾燥させ、脱穀する過程で生まれる、柔らかい酸味と、独特な甘味が特徴だそうです。
ロースト(焙煎)には浅炒り・中炒り・深炒りの3段階とさらに細分化された8段階の焙煎度合い(ライトロースト、シナモンロースト、ミディアムロースト、ハイロースト、シティロースト、フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンロースト)が基本となり、焙煎度が浅いと酸味を強く感じ、深いと苦味とコクが増していく傾向があるようです。
浅炒りの状態では香りやコクが不十分であまり飲用には適さず、一般的には中炒りからがよく飲まれているそうです。
また、コーヒー豆を焙煎する際、コーヒー中の成分であるクロロゲン酸、クエン酸または酢酸などが分解されて炭酸ガスが発生するそうで、ガスの放出が落ち着いてくる7日後あたりが飲み頃と言われています。
勝手な思い込みで焙煎直後が一番美味しい状態だと思っていました。勉強になります。
最後に挽き方です。焙煎されたコーヒー豆はどのくらいの大きさにするかによっても味が変わるようです。
大きさ別に極細挽き・細挽き・中細挽き・中挽き・粗挽きとあり、粗く挽くと酸味が強く苦味が少ないコーヒーに、細く挽き過ぎると苦味やコクが強く酸味が少ないコーヒーとなると言われています。
コーヒーの基礎知識について学んだ後、新旧のコーヒー豆を間近にご用意いただき、リニューアルするコーヒーのポイントについて教えてくださいました。
現行ブレンドは、ガテマラ・ブラジルをベースとし、しっかりしたコーヒー感と質の良い苦味がある特長のブレンドなのに対して、リニューアルブレンドは、インドネシア・ベトナムをベースとし、苦みを抑えて酸味と香りを重視したブレンドになっているそうです。
コーヒー豆を手に取り香りを比較したところ、確かにリニューアルコーヒーの方が強いように感じられました。豆の状態でもわかるほど特徴的なんですね。味わいについてはテイスティングで確かめたいと思います。
コーヒーには味覚トレンドというものがあり、今回のリニューアルのタイミングでトレンドのほぼ中央値に調整されているそうです。
かく言う僕もコーヒーにトレンドがあることを全く知りませんでしたが、リニューアルコーヒーを飲むことでコーヒーの流行に近づけるということですね。奥が深いです。
まずはコーヒー単体でリニューアルブレンドと現行ブレンドの違いを比較。その後、リニューアルブレンドと快活CLUBが提供する食事メニュー(炒飯、ごろごろチョコスコーン)の組み合わせを試していきます。
苦味が強く出ていてどっしり重厚感のあるコーヒーです。いつも飲んでいる快活CLUBのコーヒーだな、という感じ。ブラックでももちろん美味しいのですが、フレッシュやミルクを入れてマイルドに飲みたくなる一杯です。
(現行ブレンドに比べて)香りが際立っていて苦味は控えめ。心地良い酸味も感じられて美味しいです。何も入れなくても美味しく飲める印象。仕事中のコーヒーに選びたいですね。
飲み比べてわかりましたが僕はこちらの方が好みです。(目隠ししてもきっとこちらを選ぶと思います。)
今回のリニューアルでは「食事にも合うコーヒー」を一つのテーマとしてブレンドされたそうです。快活CLUBではフードメニューを取り扱う店舗が多いのでとても楽しみです。
それでは早速、フードペアリングを試していきたいと思います。
始まる前は「炒飯とコーヒーなんて絶対合わないでしょ」と懐疑的だったんですが、
意外と合いますね!(真剣な表情で味を確かめています。)
想像していたよりも炒飯の味を邪魔していないですし、むしろ食欲を促進しているような感覚も。食事中や食後どちらにも合うと思います。
続いて6月13日から始まった快活CLUBの新メニューの1つ「ごろごろチョコスコーン」とのペアリングを試してみます。
リニューアルブレンドとの相性が抜群に良いですね!(この日一番の笑顔で)この組み合わせを知ってしまったら快活CLUBをカフェ代わりに利用する人が増えそうな気がします。テイスティングにご用意下さったのも頷けますね。
ごろごろチョコスコーンは、あえて食感を残して焼き上げた手のひらサイズのおやつでスコーンとチョコレートのザクザク感がたまりません。快活CLUBに有るようで無かった食感だと思います。
全ての快活CLUBのフードメニューに合うかは未知数ですが、今回の2品にはバッチリ合うということがわかりました。
※スコーンはとても崩れやすいので、食べる際はお気をつけください。
UCCコーヒーアカデミーで飲むコーヒーは確かに美味しかったです。でも快活CLUBの店舗でも美味しく感じるのか?
コーヒー初心者の僕自身、雰囲気でおいしいと感じた可能性も0ではないと思いましたので、実際に快活CLUBの飲み放題カフェに移動し検証してみたいと思います。
コーヒーアカデミーで美味しいと感じたコーヒーが快活CLUBでも美味しいなら間違いないですよね。
ん?ついさっき飲んだばっかりなのに正直味が思い出せない。
絶対覚えている自信はあったんですが味の記憶って難しいものです。
でも、快活CLUBの飲み放題カフェで飲むコーヒーはリラックスできて美味しいですね!
今回の潜入で「ネットカフェのコーヒーって意外とこだわってるんだな」と素直に感じました。マシンのボタン一つで何杯でも出てくるコーヒーの裏側にはいろんな人の関わりがあって、時間もかけて作られていることを知り、今までよりもっとコーヒーの理解が深まったと思います。
こんな方にこそ飲んでいただきたいなと思いました。
快活CLUBには美味しいコーヒーがあります。
ぜひ、新しくなった快活CLUBのコーヒーをお試しください。
記事中画像はphotoACより引用